知る者は言わず、言う者は知らず

日常生活

とある夏の出来事

てぃーえむが小学校6年生の時のお話です。

そのころのてぃーえむはというと、自分が周りの人とは違う汗のかき方をしているとうっすら気づき始めたくらいで、基本的には負けず嫌いでよく知ったかぶりをしてしまうような生意気な思春期で反抗期の男の子でした。

当時話題になっていたのは

ポケットモンスター赤・緑

初代のポケモンです。

当時はゲームボーイという「持って歩けるゲーム機」の革新的なゲームとして話題となり大ヒット!

てぃーえむもポケモンにどっぷりとはまっていました。

最初はモンスターを捕まえられる事に驚き

モンスターを対戦させることに燃えて

モンスターの進化にワクワクし

毎日ポケモンをやってましたね。

そんな中ポケモンの大会が近くで開かれることが決まりました。

もうそれはめちゃくちゃテンション上がりましたよね。

時に公園で、時に友達の家で通信や対戦を繰り返し、大会の表彰台へ登ることを夢見てました。

ただ、一つ問題がありました。

その大会に出るには「ハガキで応募して大会の参加を抽選で勝ち取る」必要がありました。

どうしても大会に出たい・・・そう思い応募しようとしていました。

なにか抽選確率を上げるような裏技はないものかと考えていたところ、友達が

「おんちゅう」と書けば間違いなく当たるらしいよ

とアドバイスをくれました。

当時「知らない」という事が恥ずかしい事だと思ってたてぃーえむ少年は

「あぁ~おんちゅうね!それは基本だよね!!」みたいに知ったかぶり全開。

よくわからない「おんちゅう」を手紙に書くことにしました。

ひらめき

てぃーえむ少年はハガキと切手を手に入れる必要がありました。

当時はEメールすらなく、基本的には手紙のやり取りだったので、家に数枚のはがきと切手があることは知っていました。

色々と気難しい時期のてぃーえむ少年は母からそのハガキをもらうのにも躊躇ってしまうのでした。

それでもポケモンマスターへの夢を諦めきれず、なんとか母からハガキと切手をゲット!

早速手紙を書くことにしました。

問題は・・・そうです。

「おんちゅう」ってなに?

という事ですね。

これを見ている皆さんは知っていると思いますが

おんちゅう=御中

御中とは「メールや手紙、文書などの宛名に使う敬称」の事で、主に企業だとか組織へ対して使うものです。

宛先のところに「〇〇〇御中」みたいに書けば

「この子は礼儀のある子だから試合に参加させても粗相はしないだろう」みたいな判断の線引きがあったのかもしれません。今となってはわかりませんけども(笑)

絶賛思春期で反抗期なてぃーえむ少年はハガキと切手をもらうのに精いっぱいで「おんちゅうとはなにか」を親に聞く機会を完全に逃していました。

「おんちゅう・・・オンチュウ?ポケモンの一種?その絵をかくの?」

とか当時は考えを巡らしていたような気がします。

結局わからなくて、でも試合に出たいから親に聞こうとしたんですが、ハガキの件でもうすでに心をすり減らしていたので中々切り出せず。

しょうがないからとりあえず一旦考えるのをやめて、漫画を読むことにしました。

ベッドに横になりながら読んだ漫画。

それを見た瞬間てぃーえむ少年は

「こ・・・・・・これだ!!!!」

閃きました。

その日のうちにハガキを書き終えて、次の日にはポストへ投函したのでした。

いよいよ大会当日

仲の良い友達・・・確か4人くらいだったと思いますが全員そろって電車に乗って大会が開かれる場所まで行きました。

何気に子供たちだけで電車に乗って遠出って初めてだったのでワクワクしましたよね。

途中完全に道に迷って近くのホテルで来客者を待ってるホテルマンに声をかけて道を教えてもらいながらようやく大会の会場に到着!!

この日のためにてぃーえむ少年は色んなポケモンをゲットして最高のパーティーを育て上げてきました。

準備は万端です。

はやる気持ちを抑えて会場へ。

いよいよ試合!!!

ステージに向かう友達を見送り、てぃーえむは観客席へ。

そう

てぃーえむだけが大会参加できませんでした!!

ひらめきのうらがわ

「おんちゅう」が分からず四苦八苦していたてぃーえむ少年

もういいやと一旦投げ出してベッドで横になりながら読んでいた漫画のタイトルは

「すごいよマサルさん」

当時絶大な人気を誇っていたギャグマンガでした。少なくともてぃーえむの周りでは。

その中で主人公の「花中島マサル」のあいさつの言葉

それが

「ウォンチュー!!!」

だったのです。

てぃーえむはこの「ウォンチュー」の文字を裏面にでっかく書き

あろうことかクーピーでそれはそれは色鮮やかに仕上げたのでした。

「この子は礼儀のある子だから試合に参加させても粗相はしないだろう」と判断するために「御中」という言葉を待っていた大会運営者がいたとするならば

「ウォンチュー=want you=あなたが欲しい」と色鮮やかに書いてきた子供を見た時

「こいつ絶対にヤバい奴だろ」と思いますよね。そりゃそうです。正しい判断です!

結果てぃーえむは大会で0回戦敗退でした。

友達の一人は1回戦を勝ち抜いてました。嬉しかったのを覚えています。

まぁ失敗があるからそれを教訓にできますよね!結果的にてぃーえむは今のところ知ったかぶりはしないようになり、いい方向に成長して人生の折り返し地点を曲がるあたりにいます(笑)

皆さんは今からでも遅くはありません!

「分からないことは分からない」と言える大人になりましょうね!!(笑)

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